放送学科TOP ▶ ラジオ企画構成演習Ⅱ・人間図鑑


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ラジオ企画構成演習Ⅱ「人間図鑑」
■指導:宮原いくこ 非常勤講師


 「ラジオ企画構成演習Ⅱ」は、本来はその名の通り番組の企画や構成を考える授業であり、スタジオに入り実際に番組を制作することは、あくまでオマケなのである。まして作品を外に発信しよう、なんて考えるのは全く図々しいにも程があるのである。
 そして案の定、やっぱり図々しかった。実際にスタジオに入り聴くに耐えうる完璧な形に仕上げるには、それなりの努力も、しつこさも、協力姿勢も、そして時間も必要であったが、そのどれもが学生にはまだまだ欠けていた。それは聴いていただければわかるはずである。
 しかしそれよりも私が大いに評価したのは企画の視点のユニークさであり、学生だから怖さを恐れず伸び伸びと書いた台本のおもしろさ、それは若者の瑞々しさに溢れている。そこには作者のシニカルな視点が存分にこもっている。リスナーの共感や笑いを誘う力がある。誤解を恐れず言うなら、将来マスコミで働きたいと思う人、何かを表現したいと思う人は社会に迎合しない独自性、現状に疑問を呈する視点や批判力が備わっていることも必要なのではないかと思う。
 ラジオは映像のない想像メディアである。そこでひとつ挑戦。では出来上がったラジオ作品に絵を加えたらどうなるか?結果として言えるのは、人間は絵があればやはり絵を優先してしまうのである。しかし今回の場合、絵は後から「オマケ」という存在で加えたため、でき上がった作品は音声作品でもなく、かといって映像作品でもない。実に中途半端なものになってしまったのである。これは永年ラジオに携わってきた私自身の今更ながらの大きな発見であり今後の大きな課題となった。ぜひ音声だけの作品とこれに絵を加えた作品を是非聴き比べていただきたいものである。


ヤンキー編




子役編




政治家編