
音響技術
音響技術実習では、テレビ・ラジオなど放送の音声を起点にしながら、より幅広いジャンルに目を向けた音響技術を理論と実践を通して学びます。
1年次では録音スタジオのシステムの基礎、マイクロホンの特性、ミキシングコンソールの基本的な操作などを習得し、機材に親しみながら音の性質や基礎的な技術を学ぶと共に、制作者として必要な心構えについても意識していきます。
2年次ではそれらをベースにして実践的な録音技術について学修を進めます。バンド演奏による音楽やその他の音声を素材にデジタルオーディオワークステーションを用いた録音・編集・ミキシングを実習し、音響表現に用いる各種技術の習得を目指します。
また2年次からは講義科目である「音響技術論」を設置し、高度な専門知識に裏付けされた技術者の育成を目指します。
3年次ではこれまでの実習をさらに深めて、制作者の意図を反映できる高度な音響表現を可能にする技術を扱います。放送音声や音楽録音に加えて映像と組み合わせた音声技術(MA)や、イマーシブオーディオ(立体音響)の基礎理論など、最新の音響技術動向も見据えながら実習を行っていきます。
これらの段階的な講義と実習を通して音に関する感性を育み、確かな専門技術力を備え、放送分野に留まらずに新しい音の世界を切り開いていける人材を育成します。