
活動リポート

令和7年度中学生のための情報番組制作ワークショップを開催しました
主催:練馬区教育委員会
共催:日本大学藝術学部放送学科
中学生達が練馬区を題材に、30分のテレビ情報番組 「中学生が推す!練馬区の素敵なこと」を制作しました。
|
|
練馬区教育委員会主催第14回情報教育推進事業として、放送学科が共催した「令和7年度中学生のための情報番組制作ワークショップ2025」が、7/12(土)~8/11(月)の期間、練馬区役所本庁舎及び日本大学藝術学部にて行われました。
今年で14回目を迎えたこのプロジェクトは、練馬区内在住・在学の中学生を対象とし、情報番組を実際に制作することを通じて、情報リテラシーを習得することを目的とした、職業体験型のワークショップです。今回は【教えてあげたい!練馬区で出来る「こんな素敵なこと!!」】をテーマに、情報番組の制作を行いました。
放送学科の鈴木康弘特任教授をプロジェクトリーダーとして、教職員と学生が協力し最新の施設・設備を使って、中学生が自分達の力で企画から取材・編集・スタジオ収録を行い、テレビ情報番組「中学生が推す!練馬区の素敵なこと」を制作しました。
尚、ワークショップの模様は、ケーブルテレビJ:COM東京(デジタル:11ch)の情報番組「ねりまほっとライン(ねりまでふれる 映像のせかい)」で放送されます。
(1)放映期間:令和7年9月1日~30日放送
(2)放送時間:期間中、毎日(1日2回:午前9時、正午)
(3)番組内容:10分番組
「ねりまほっとライン(ねりまでふれる 映像のせかい)」は、YouTube 練馬区公式チャンネルからもご覧になれます。
https://youtu.be/rXpiU4JoyYs
6月に参加の応募受付を行い、18名の中学生が参加しました。
以下はワークショップのリポートです。
■実施スケジュール
7月12日(土)
●オリエンテーション ●番組制作について講義
7月26日(土)
●企画会議→企画決定 ●取材チーム編成
8月9日(土)
●スタッフ編成 ●スタジオワーク ●セット作成 ●本番へ向けてのスタッフ打合せ
■オリエンテーション~企画会議~取材スタッフ編成
最初に、映像で伝えるということ、番組の制作方法、などの講義を行い、企画案の作成についてのオリエンテーションを行いました。練馬区を題材として、後日、各自持ち寄った企画のプレゼンテーションをしてもらい、企画会議を経て、番組の取材内容を決定。その後、取材方法について学びました。
各自が企画をプレゼン
|
|
放送学科 鈴木康弘特任教授
|
|
皆の投票で企画が決定
|
■取材準備
4チームに分かれ、実際の取材で使用する機材の取り扱い方を学びました。また、取材に向けての構成(取材台本)、取材方法についての検討・打合せを行いました。
大学生に教わりながら
|
|
プロ用機材に触れてみる
|
|
初めて撮影に挑戦
|
色々なパートを経験
|
|
リポーターの練習も
|
|
取材クルーの出来上がり
|
■取材~編集~スタジオワーク
4チームそれぞれが練馬区内で取材を行い、撮影してきた素材を皆で編集しました。テロップ入れやナレーション録り、音入れ作業などの工程を経て、スタジオ本番で流すためのコーナーVTR4本を制作しました。
練馬の街で撮影取材
|
|
アニメ制作会社を訪問
|
|
人気の商店を取材
|
撮影素材の編集作業
|
|
OKカットを選ぶ
|
|
コーナーVTRが完成
|
■リハーサル~本番
ドライリハーサル、カメラリハーサルを行った後、いよいよ本番へ。
緊張の中、今までの成果を出し切って、無事に30分番組の収録を終えました。
照明の調光卓
|
|
音楽やSEの送り出し
|
|
音声のミキシング
|
フロアディレクター
|
|
スタジオカメラの練習
|
|
カメラ操作をマスター
|
VTRとテロップの担当
|
|
MCとフロアディレクター
|
|
キューまで3秒前
|
緊張の演出スタッフ
|
|
本番がスタート!
|
|
本番終了後に記念撮影
|
■完成作品
「中学生が推す!練馬区の素敵なこと」は、練馬区を題材にした30分の情報番組です。中学生自らが企画から取材、編集、スタジオ収録を行い、番組を完成させました。
スタジオのMCセット
|
|
司会の中学生アシスタント
|
|
「パンの街」 桜台・江吉田に行こう
|
光が丘公園の務密に迫る!
|
|
どんなところ? 「ふるさと文化館」
|
|
アニメ発祥の地 〜なぜ大泉にアニメが 集まるのか?〜
|
■完成試写会~講演会
「ファクトチェックって知っていますか?~情報リテラシーを身につけるために~」
今回のワークショップで、中学生たちが制作した情報番組の完成試写会とあわせ、鈴木康弘特任教授による「ファクトチェックって知っていますか?」と題した講演会を行いました。
ワークショップの総括も含め、参加した中学生から、番組制作の実践をとおして学んだことを一人ずつ話してもらいました。コミュニケーションの重要性、情報リテラシーを身につけることの大切さなどを、皆で考えました。
練馬区教育委員会 横山亜規子課長
|
|
完成した情報番組の試写会
|
|
参加した中学生から一言ずつ
|
真剣に講義を聴く中学生
|
|
放送学科 鈴木康弘特任教授
|
|
夏休みの貴重な体験に
|
■ワークショップに参加した中学生の皆さんの声(抜粋)アンケート提供:練馬区教育委員会
- 多分このまま生きても経験することのなかったことができてすごく勉強になった。自分たちで実際にやってみることで、テレビの内側がどうなっているか、どのような役割があるのか、どんなことをするのかがよく分かって、勉強になりました。今回のワークショップをどこかで役立てていきたいです。
- 外部の方にインタビューする方法や、順序立ててしっかりと計画を立てる方法などを学べた。企画でチームのみんなから意見を引き出すのが難しかった。
- このワークショップで大学生の方と関わったり、取材をさせてもらった人たちと関わることができ、実際に体験する事が出来とても楽しかったです。またこのワークショップに参加したいです。
- この講座を通して情報リテラシーについて深く知ることができてよかったです。もっと情報番組みたいなワークショップが増えればいいなと思いました。
<保護者の方・一般の方からのコメント>
- 中学生の皆さんが、日芸の設備を使って番組を作ることが出来るというのは本当に貴重な機会だと思います。今後もぜひ続いていってほしいです。
- 今回のワークショップでは、カメラマンを担当し、楽しかった!など、今までに経験したことのない職場体験をさせていただき、貴重なことでした。それだけではなく、大学にて講義まで受けさせていただき、参加して良かったと思います。
- 子供たちが作り上げたVTRは各チーム個性が出ていてとても楽しく拝見いたしました。参加させていただいた息子もとても楽しみながら参加できたようです。鈴木先生のお話も大変ためになりました。
- 情報を取材や編集を通じて表現する体験ができたことは、本人にとっても得がたい経験になったと思います。このようなワークショップを開催していただいた事を感謝いたします。
おかげさまで皆さんから大変ご好評を頂き、有意義なワークショップを催すことができました。

過去のリポート